ストロボ

 主にスタジオ用大型ストロボについて記載します。

*構造について
スタジオ用の大型ストロボは商用交流電源を整流してコンデンサーに蓄え、シャッター信号を受けると一気
にキセノンチューブに流すという構造です。
電源部と発光部が一体になったモノブロックタイプと電源部と発光部が分離しているジェネレータータイプが
あります。

*ストロボの色温度について
新品のキセノンチューブを使用して被写体に直射した場合、一般的に5000K〜6000Kと言われています。 
しかし実際は、使用するアクセサリーや方向、キセノンチューブの劣化状態や出力の調節に色温度が変化
する場合もありますので、カラーメーター(色温度計)を使用して、撮影前に計測する事をお奨めします。

*ストロボの閃光時間について
スタジオ用大型ストロボの場合、一般的なグリップオンストロボに比べて閃光速度が遅い為、フォーカル
プレーンシャッターのカメラは一般的に1/60sec以下に設定する事をお奨めします。
速い閃光速度が必要な場合は光量を最大に使用して撮影します。 その際、ジェネレータータイプは出力
配分を一番小さいのを選択します。 また閃光時間が変わると色温度も変化します。
一般的に速い閃光速度(フル発光時)は青い色成分が多くなり、遅い閃光速度(最小出力時)は赤い色成分
が多くなります。  但し使用する放電管の特徴によって、必ずしも上記条件の通りにならない場合もあります。
その為、詳細な仕様は各ストロボメーカーに確認して下さい。

*W/S(ワットセカンド)とGN(ガイドナンバー)
一般的に大型ストロボの場合、光量を示す値にはワットセカンド( W/S )を使用します。
ではガイドナンバー(以下GNと略)とはどのように計算するのかですが、1mの距離で露出計を使用して測定
した絞り値を示します。  1mの時F13の場合はGN13となります。 GNが分れば撮影距離で割って計算
をすると適性な絞り値が分ります。   

*ISO感度を変更するとGNも変わる。
ISO100の感度をISO200に変更すると、GNは1.4倍になります。 
ISO100の感度をISO400に変更すると、GNは2倍になります。
ISO100の感度をISO50に変更すると、GNは0.7倍になります。
ISO100の感度をISO25に変更すると、GNは0.5倍になります。
例) GN30 ( ISO100時 )
ISO200の場合 30×1.4倍=42  GN42
ISO400の場合 30×2.0倍=60  GN60
ISO50 の場合 30×0.7倍=21  GN21
ISO25 の場合 30×0.5倍=15  GN15

*光の逆二乗則
例えば、GN 16のストロボがあったとします。  1m時の絞り値はf16になります。 
そしてこのストロボは 1mの距離で縦横1mの範囲に照射できる能力を持っています。
距離が2倍の2mになった場合は、縦横2倍、2mづつに広がりますので照射される面積は4倍になります。 
照射範囲が4倍になるという事は1mの距離の時に一杯照射されていた面積が1/4になってしまいます。
つまり光量も1/4(絞り値はf8)になってしまいます。
4mの距離になると照射範囲は縦横4倍、4mづつに広がり面積は1m時の16倍になります。  
すると1mの距離の時に一杯照射されていた面積が1/16になってしまう為、光量も1/16(絞り値はf4)になります。
これを、距離が2倍になったら光量は1/4になってしまう 光の逆二乗則 と言います。
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